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2025-09-27 11:45:00
令和七年倉敷屏風祭 茶室『N庵』での展示内容です
茶室『N庵』について
☆この茶室は愛知県犬山市に現存する国宝茶室「如庵(じょあん)」に倣った茶室です
① 床柱 手斧(ちょうな)で荒く削った『ハツリ』・『ナグリ』仕上げ
② 窓 突上窓
③ 躙口(にじりぐち)家柄・身分を超越・謙虚と和平の場です
④ 腰張 国宝茶室「如庵」は暦張(古い暦を張ってあります)
こちらは頼山陽の日本外史の一部を再利用
(水害にあって読めなくなった書物の一部)
⑤ 天井 掛込天井(屋根裏見せ)と平天井(板を敷いた)での立体感
⑥ 鱗板 給仕をしやすくするため壁面を斜行させ△に空間を作った部分です
⑦ 袖壁 土壁でなく杉を使用し火灯形に繰り抜き中柱を立てています。
互茶 於:令和七年倉敷屛風祭(展示予定)
床 「釣月耕雲」
西來の祖道、我、東に伝う
釣月耕雲、古風を慕う
世俗の紅塵、飛べども到らず
深山雪夜、草菴の中
道元禅師
大徳寺 聚光院 小野澤虎洞老師筆
花入 備前鬼之角 森陶岳
花入 備前鶴首 伊勢崎卓
花 季のもの
香合 交趾焼写 桃
釜 菊霰
炉縁 根来 毛利家伝来
水指 備前 森陶岳
薄器 稲穂蒔絵平
茶入 瀬戸肩衝
仕服 道元緞子写 友湖作
茶碗 備前 青 伊勢崎紳
茶碗 桃太郎
茶杓 鵬雲斎玄室大宗匠作 銘「和」 共筒
建水 タイ製
蓋置 竹
菓子器 瀬戸大橋 虫明焼 黒井千左
花入 阿古陀徳利備前 伊勢崎創
花入 蔓手付備前 伊勢崎競
擂鉢 備前 森陶岳
2025-09-27 11:33:00
令和七年倉敷屏風祭 『扇面』謎解き今年もお願いします!
今年も『扇面の謎解き』をお願いいたします!
!m(__)m
今年は諸事情により
2Fの写真撮影、動画撮影はご遠慮くださいますようお願いいたします。
令和七年の倉敷屏風祭で展示する当店の扇面貼混屏風は、
江戸時代中期から後期の画家や書家、僧が描いた扇面六〇枚を六曲一双の屏風に表装したものです。
表装した時代は明治初期から中期頃でしょうか。
著名な画家、円山応挙の門下応挙十哲と言われる方の作品も多くあります。
真贋もともかく粗い作品も多数あります。
扇面の絵そのものや描かれた背景、真贋なども含め、
お茶を嗜みながら、
またはお酒を一献傾けながら、
一人で想いを馳せたり…「ああだ、こうだ」と多数で賑やかに談話する…
そんなことが明治期の日本の楽しみのひとつであったのではないかと思われます。
「ああだこうだ」と楽しく談笑の機会も増えてきたように思われます。
この屏風の前で扇面の絵について、
大勢で賑やかに談笑できる日となりましたことに感謝するとともに、
ご来場の皆様方のご健康を祈念しております。
未だ作者不明の扇面が半数ぐらいのも事実です。
「ああだこうだ」と推測するのがこれまた楽しいトコでもあります。
おかげさまで「屏風祭り」にて、判明した扇面が多くあります。
ありがとうございます。
今年も皆様がたの御見識やお知恵をお借りしながら
扇面の作者や書かれた言葉や描かれたものについて
楽しく解いていければいいなと思います。
↓(向かって左)クリックしていただければ作者名が判明している扇面を記載しています
扇面貼交屏風(蘆雪始)20231014.pdf (0.38MB)
↓(向かって右)クリックしていただければ作者名が判明している扇面を記載しています
扇面貼交屏風(山陽始)20231014.pdf (0.31MB)